白金高輪
白金といえば都内でも有数の高級住宅街ですが、その落ち着いた町並みと共に注目されるのがこのエリアに残された自然の多さです。かつての皇室の所有地だった自然教育園は今も20ヘクタールの広い敷地に樹木や沼、湿地などが広がり、これがあるがためにやってくる野鳥なども豊富で、雨に煙ったような日には旧軽井沢を思い起こさせるような雰囲気が残されていることに驚かされます。それ以外にも緑につつまれた施設や土地が点在し、港区全体の26%強が樹木に覆われた緑のエリアとして残されており、実はそのほとんどが白金周辺に集中しているのです。
またこのエリアは多くの学校などの文教施設も集まっており、これが密集した住宅地とは異なる独特のゆとりを醸しだすエリアとなっています。また旧財閥の別邸が今ものこされていたりと余裕をもった建築物が点在していることもひろがりのある空間を維持できているのだろうと思います。人口の集中が進んだ東京山の手線内の中では実に貴重な地域といえます。この独特な空間はもはや都内では味わうことのできないものになりつつあり、多くの方々が白金を愛し、この地に居住を希望されている理由が現地を訪れてみるとあらためてよくわかります。
目黒通りなどの幹線道路から一歩中に入りますと、意外なほど静かが住宅地であり、都会の喧騒からかけ離れた穏やかな時間が感じられる街がひろがっています。その一方でプラチナ通りまで足を伸ばせば人気のイタリアンレストランやベーカリー、通が通いつめる蕎麦屋など実に話題のお店が建ち並び、刺激的な街であることを強く演出してくれています。このなんともいえないギャップもまた、この街の大きな魅力となっているのでしょう。隠れ家のような店も多く、一瞬日本にいることを忘れるような町並みのシーンも生活の余裕を感じさせてくれるものがあります。
2000年に地下鉄が開業し白金高輪駅ができてからは、山の手線内でもっとも近くて遠いといわれた白金エリアも実にアクセスのし易い地域になり2つのラインの地下鉄の乗り入れでどの方面へも簡単に短時間に移動できるようになりました。白金高輪駅周辺には多くのマンションなども建設されるようになっています。商店街も思いのほか充実して暮らしやすさの一面を覗かせてくれています。華やかさと静けさ、緑に包まれた豊かさと暮らしやすさといった多面的な表情をもった白金高輪エリアは都内に住居を求める人たちに残された数少なく、もっとも憧れる、理想の場所といえるでしょう。
参考サイト：プラチナ通りのマップ